生き残る店舗の商材とは、その二

商材について

オリジナルの商品であることが出店するにあたり成功への有利な条件だということは少しお解りいただけと思います。
自社の商品であれば、商材については基本原価ですからそれに諸々の諸経費が加算されても利益を出せる金額で販売すればいいだけですし、定価が先にあるような商品でも出店後の勝算も高くリスクは少ないと思います。

自社のオリジナル商品ではない場合は、どうでしょう。まず商品を仕入れる必要があります。仕入先も儲けなければいけませんから、処分品でない限りだいたい通常だとせいぜい安くて定価(売価)の7掛け位が精一杯な仕入れ値になる事が多いと思います。7掛けならまだ利益を出すことが出来るかもしれませんが、8掛けとなるとかなり苦しいでしょう。

仕入れ値が安かったとしても、単価が低い商品だと数を売らなければ経費分を捻出するのも難しくなります。また扱う商品が他店でも扱っているようなグローバル商品の場合、もうこれは最終的に値段勝負となってしまい利益を出すところでは無くなってしまいます。
薄利多売、物量で勝負というやり方もありますが、それだけの商品を揃えその商品ページを作って出品するのもかなりの労力と費用が掛かります。他の業者でもあなたと同じように仕入れられる商品では、出店しても難しい側面が多いと思います。どこよりも安く仕入れて売ることが出来るというなら話は別ですが….。

実は弊社でもネットショップを出店、経営しています。弊社クライアントから独立した方がメーカーを立ち上げたのですが、これから取次ぎ問屋と関係を作ってゆくにあたり自社でいきなりネットショップ展開は拙いかなということで、それなら弊社でネットショップを作って販売しましょうということになりました。
弊社ショップを開店後1年半くらいまでは、新規メーカーブランド品ですので凄い数が出るわけでは有りませんが、まだ販路が他になかった為、独占販売的な形となりそれなりに売れて利益もきちんと出ました。ネットでその商品が手に入るのは、弊社ショップしか当時はありませんでしたので、売価も定価で販売出来たのが利益を出せた大きな理由です。

しかしショップ開店2年目を過ぎたあたりから、売り上げが大きく落ち始めました。取次ぎ問屋が出来て実店舗で販売され始めたことに加え、問屋経由で幾つかのネットショップでも取扱いが増えて来たことが原因です。
扱う商品が、受注生産ということもあり在庫を持つ必要性が無い、売れたら発注するというリスクの少ない商品なので、かなり薄利で販売する業者もいて値引き合戦の様相となってしまいました。
弊社はメーカーと直接取引なので仕切値的には問屋経由よりは低いはずなので値段を合わせて行くことは充分可能ですが、商売としての旨味はかなり減ってしまいます。

このように自社・自店舗専用のオリジナル商品であることが強みということがお判りいただけたでしょう。

商材について
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