集客を考えるとモールへの出店を勧めてきましたが、良い事ばかりではありません。
モール出店は楽天やヤフーショッピングといった巨大な百貨店に店子として入ることになります。それぞれのお店が個々に存在していますので一見自主独立があるように思われますが、殆ど無いと云っても良いでしょう。モールには厳しいルールがありそれに則ってご自身のお店を構築運営して行かなければなりません。出店の際、契約書を交わしますがそれはお互いを拘束するものではなく、あなただけを契約で拘束することになります。
契約の細かい内容はここでは述べませんが、簡単に言うと出店の際の条件をモール側は自由に変えることが出来るというものです。モール側の思惑で条件を変えても異議申し立てを出来ないことを了承する条件で出店の契約し承認を得ることになります。この内容だから、これが出来るからと出店したとしても、今日の明日という訳ではありませんが突然ルールが変わってしまうことが多々あります。それは出店者側の立場よりモールを利用するお客様の利便性や安全性を高める為に行われるものが主なのですが出店側には迷惑な話となることも。
弊社が創立当時から携わってきた楽天を例に出すと、顧客名簿も店舗側のものだったのですが、他の事業に転用したり転売する輩が出たことで、顧客は楽天のものでお店側の物ではないということになり活用できなくなりました(今では当然の話ですね..)。当初は支払方法もお店側が選ぶことが出来たので決済は銀行振込のみの設定が可能でしたが楽天カードの普及をしたいことも有ったんでしょうか、クレジット決済も必須で自動的に設定され、お店側で個々に決済方法を選ぶことが出来なくなりました。決済は楽天が全て管理し、それに従ってもらうという形になりました。それはモールの集客に繋がるものなので理解は出来ますがポイント導入の負担も当初は無かったものです。楽天市場が始まったころに出店したお店にとっては当初と較べると随分と費用負担が増えたと感じているでしょう。
また昨年から今年の春にかけて商品ページで表示するメイン画像を楽天の定めたルールに沿ったものを使うようにとお達しが出ました。変更しないとお店評価の減点対象となり最悪退店となるというお触れから弊社のクライアントさんより、それに合わせた画像を作って差し替えるお仕事を頂きましたが出品数がかなり多いことも有り100万円を超える費用となりました。楽天側の都合なのに、これ全部お店の負担ですよ!
このようなことは楽天に限らずどこのモールでも度々あります。モールに出店するのはメリットも多いですが、このようにモール側の都合で振り回されることがあることをしかと憶えておいてください。
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